本学の学費についての考え方

宇都宮文星短期大学の学生の皆さん
保護者の皆様へ

宇都宮文星短期大学
学長 中山御由

今回のコロナウイルス感染症の拡大、緊急事態宣言は、学生の皆さん、保護者の皆様の日々の生活にもさまざまな形で影響を及ぼしていることと思います。不安や困難を抱えながら授業に参加している学生が多くいることも承知しております。

5月までのキャンパス入構制限や、施設等の使用制限など、キャンパスにおいて学生と教職員が集い、語らい、学び合う機会が減ってしまっていること、そしてアルバイト減などの経済的打撃があることに、教職員一同、たいへん心をいためております。

現在、こうした状況も背景として、学費の減額および返還を求める声が、学生の皆さんの一部から挙がっています。そこで、本学の学費について、そして学生支援について、本学の考え方ならびに取り組んできましたことについてお伝えいたします。

本学は、学納金として「授業料」「施設設備費」「教育充実費」「実験実習費」を納めていただいております。

「授業料」は授業の受講や単位の認定など大学の役務提供に対する対価であり、授業日数に対しての対価ではなく、一定の期間に必要な費用として大学が定め、学生に負担を求めています。

「施設設備費」は、ある施設の利用料を指しているものではなく、本学に在籍する学生の皆さんが、より良い学修環境でより良い教育を受けることが可能となるよう、現在さらには将来にわたって教育を展開する施設設備の改善修繕整備に投入するための費用として徴収しております。

「教育充実費」は、本学に在籍する学生の皆さんが、現在さらには将来にわたって教育を展開する教具・教材等の充実と、教育環境の整備等に投入するための費用として徴収をしております。

「実験実習費」は、本学に在籍する学生の皆さんが、現在さらには将来にわたって大学で実習に使用する材料・道具・機器等に充当されております。

これらの費用は、短期大学において短期大学士を2年間で取得するための教育を提供し、短期大学士を授与するに足る教育を修了することに対して総額で設定をされております。従いまして、感染症より学生を守るため、ある特定な形の授業形態を取ったとしても、学費が上下するものではありません。短期大学は、2年間の教育に対して、必要とされる総額を年数で等分して納めていただいているものなのです。

学費の内には、図書館などの設備を維持する費用も含まれています。感染症の予防のため図書館への入館ができない期間もありましたが、書籍の購入は、今年度の春学期にも新刊の学術研究書などを購入しており、入館可能になった場合に閲覧できる準備をしてまいりました。

図書館以外の施設(体育施設・研究室・実習室等)も、学費により維持しています。現在も更新が必要な設備等の更新計画を進めていますが、これも全学生に還元できる教育環境を整えるために行っています。何年度の入学生に、どの建物の費用をご負担いただく、というものではありませんので、どの年度に入学された方にでも、同じように学費をいただいております。

今年度においては、宇都宮文星短期大学は、オンライン授業ができるように、本年度より多額の費用を投入し、学生全員へMicrosoft365を導入いたしました。また次年度より学生向けポータルシステムを導入するために現在新たに設備等を更新しております。

このような設備投資のための資金は、毎年の学費により準備してまいりましたが、今般の新型コロナウィルス感染症拡大により、大学では例年に比べて多大な出費を強いられています。しかしながら、そうした費用を今年度の学費に上乗せしないのが、大学の学費のあり方です。大学の学費とは、皆さんが入学してから卒業・修了するため教育・研究にかかる費用を数年間の学費として均等化して納めていただいているという性質を持っておることをご理解いただきたいと存じます。

今年度が新型コロナウイルスの影響で特殊な状況となっていることはよく理解しております。宇都宮文星短期大学は、学生の皆さんの健康と命を守ることを最優先課題と考え、在校時に悔いのない学生生活を送っていただけるよう、工夫と努力をしております。現在は、各教員が必死にオンライン授業ができるように、新たなシステムの利用法を学び、そして効果的に教えられるようシラバスを見直す努力をしております。職員は、それらの教員のサポートや、授業実施に向けた準備を一丸となって懸命に行っております。

新型コロナウイルス感染症の影響の深刻化と長期化の下で、学生の皆さんを感染の危険からお守りしたうえで、どのような状況であっても、すべての学生が、教育を受ける機会を持てるように、教職員一同で準備を進めております。このことを是非ご理解いただきたいと思います。

宇都宮文星短期大学は、皆さんと共に、世界が現在直面しているこの危機を乗り越えていきたいと考えております。ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。