企画展情報

◎屏風百景 びょうぶ-そぞろ-あるき

屏風百景展

 屏風は元々「屏風」と書き、「屏」には「ふせぐ」という意味があります。風や人目を防ぐ実用性をもち、折りたたみ自由で可動性のある屏風。古来より、空間を間仕切る調度品として、儀式の場を作り出す設(しつら)いとして、そして同時に、美しい花鳥風月や物語などが描かれた絵画作品として愛されてきました。

 中国で生まれた屏風が朝鮮半島を経由して日本に渡って来たのは7世紀末ころのことです。当時は、折りたためない一枚仕立ての衝立(ついたて)が「屏風」だったのですが、平安時代には独立したパネル一枚一枚(一扇(いっせん)と数えます)を接扇(せっせん)という綴じ紐で結ぶ形に変わります。続いて中世には、現在のような紙で作られた蝶番(ちょうつがい)が発明されたことで、自在に折れ、なおかつ連続した画面が形成できるようになりました。これは一扇ずつ描かれていた絵が、ひとつの大きな画面として描かれるようになった、画面構成における革命でした。

 本展は、屏風の持つ画面形式の多様性に着目し、その魅力をご紹介いたします。狩野派の源氏物語図屏風や谷文晁の富岳図、荒木寛畝(かんぽ)の孔雀図など、屏風を一枚の画面に見立てて描いた壮麗な大画面。対して、色紙や扇面など小さな画面を貼り交ぜた屏風や、一扇に一枚ずつ同形の絵を貼って仕立てた押絵貼屏風など・・・屏風の世界あれこれを当館館蔵品にてご覧いただけます。近世から近代にかけて絵師や画家たちが描いた、屏風のさまざまな姿をお楽しみいただければ幸いです。

【主な作家】谷文晁、荒井寛方、荒木寛畝、石川寒巌、高久隆古、与謝蕪村、狩野派、土佐派、岡田閑林ほか

開催年月日:平成21年5月23日(土)〜7月18日(土)

文星芸術大学系列博物館相当館 上野記念館
〒320-0032 栃木県宇都宮市昭和2-5-8
TEL.028-625-5905 FAX.028-621-2929

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