企画展情報

◎構図の詩 宮下実 追悼遺作展

宮下実追悼遺作

 宮下実氏(1939〜2010)は北満州北安の出身。東京芸大油画科を卒業後、同大学院、同大学助手、非常勤講師を務めながら国展新人賞をはじめ数多の輝かしい賞を受賞、近年は国画会会員、文星芸術大学教授としてご活躍されました。

 氏は、恩師である小磯良平の言葉と芸大助手時代のヨーロッパ研修旅行の経験から構図法に開眼し、長年その研究を続けてこられました。「本物の天才は、それ以前に秀才なのだ」ーピカソの作品を目にした溶き、氏はこう感じたそうです。経験や勘のみにたよれれば片寄りが生じ、かえって造形の自由な可能性を閉じてしまう、しっかりした基礎と知的造形力こそが絵の美しさや品格を支えているーその思いはご自身の制作や後進への指導に生かされ、遺された作品の多くからも見ることができます。

 本展は、本来「宮下実近作展」として開催する予定であったものです。病と闘いながらも後進の育成に力を注がれ、多忙な日々の中で多くの作品を生み出された宮下氏。今回お目にかける作品は、病の陰りを微塵もみせない、異国独特の乾いて澄んだ空気や輝き、豊かな色彩に満ち溢れたものばかりです。

 氏が開催を目前に急逝されたことは残念でなりませんが、少しでも多くの方々に、その晩年の画業をご覧いただけましたら幸いです。

開催年月日:平成22年10月9日(火)〜12月11日(土)

文星芸術大学系列博物館相当館 上野記念館
〒320-0032 栃木県宇都宮市昭和2-5-8
TEL.028-625-5905 FAX.028-621-2929

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