マンガ専攻

概 要

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●大学でマンガを学ぶ…

マンガは誰にでも描ける手軽な表現形式ですが、優れた作品を描こうとすれば、必要となる技法や知識は膨大です。また、今日ではデジタル技術の進歩により、新しい形のマンガ表現も次々に開拓されています。大学でマンガを学ぶ大きな利点は、技法や知識を効率よく学び、マンガの最前線に触れつつ、学友たちと切磋琢磨しながら力を高めていけること。学生たちが、新しさへの強い好奇心と表現への強い欲求を持ち、各々の方向で唯一無二の存在になってくれるよう、マンガ専攻は指導していきます。

●わかりやすさ、伝える力…

多彩なコマ割りや豊富な感情表現を特徴とする現代のマンガは、日本で育った表現形式。「マンガ」は今や国際語として、世界中に広がり、愛されています。マンガ表現の最大の武器は、「伝える力」の大きさです。内容をわかりやすく伝える、という意味でもありますが、その力が最大限に発揮されるのは、なんといっても、人物の感情を表現するとき。マンガを読んでいて、登場人物(キャラクター)の心の中が、まるで自分の気持ちであるかのように、強烈に伝わってきた、という経験をお持ちの方も多いでしょう。マンガが世界中に広まったのも、この「心を伝える力」ゆえだといえるかもしれません。

●まだまだ広がる活躍の場…

マンガを取り巻く環境は、日々変化しています。今や、同人誌やインターネット等、商業マンガ誌以外の場からも名作マンガが生まれるようになりました。また、専門技術や知識の解説にもマンガの表現方法が取り入れられるなど、マンガはそのわかりやすさを武器に、あらゆる場で、伝える手段として活用され始めています。マンガ表現を生活の糧にできる分野は、今、かつてないほど広がっているといえるでしょう。一方、「作家」という本来的な意味での「マンガ家」にも、海外で高い評価を得る人が増え、新たな可能性が拓けてきました。海を渡り、外国で活躍する日本人マンガ家が珍しくなくなる日も、そう遠くはないかもしれません。

カリキュラム

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● 1 年次

クロッキーを通して観察力を身に付け、マンガにとって重要な「線で物体を表現する」技術を学びます。人物、動物、植物などの構造を理解し、動きと表情の変化についても勉強します。

● 2 年次

マンガ制作の第一歩は「読者の目」を持つことです。自己満足だけの作品から「読ませるマンガ」へと進化させるために、課題制作の中で技法や知識などマンガ表現の基礎を修得します。

● 3 年次

2年次までに身に付けた知識を基に、自分の作品制作に入ります。より自分が進みたいジャンルに近い形で制作し、投稿を目標とします。

● 4 年次

自分の目標をより明確にし、それに合わせた作品づくり、投稿、持ち込みを行います。卒業制作では4年間学んだことを結実させ、プロ・レベルの作品を仕上げます。

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授業の一例

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時代の流れに合わせ、
プロの世界でリアルに
研究、開発、制作を行うゼミナール
マンガ専攻/田中誠一. 准教授

マンガはここ数年、大きな過渡期を迎えています。紙媒体で読むものだけでなく、デジタルでは、PC、スマートフォン、スマートTV、タブレットPC他、あらゆる形態で新しいマンガが生み出されてきています。

そういった流れの中で、従来の原稿用紙に向かっての制作とともに、PCによるデジタル作品の制作・技術向上、実験を行い、将来を見据えた指導をしています。

大学内だけではなく、教員が現在関わっている、大手出版社と組んでのWebマンガサイト、デジタルマンガ協会のフォーラム、まんが甲子園、デジタルマンガ甲子園他のイベント、他大学、企業とのコラボによる3Dマンガ、ソフト開発などの研究と制作、SNSを利用しての現役マンガ家・イラストレーターとの交流などなど。ゼミの中でプロとしての制作も含め、とにかくリアルに、今の時代の現場の最前線で研究、開発、制作を行っています。

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  • 作品

  • 前田太一「国姓爺合戦」

    前田太一「国姓爺合戦」 2期生

  • 小西幹久「素足のメテオライト」

    小西幹久「素足のメテオライト」 4期生
    ©小西幹久/マックガーデン

  • 吉澤美弥子「魔女さんとお菓子の家」

    吉澤美弥子「魔女さんとお菓子の家」 5期生

  • 田野實優「幻燈胡蝶譚」

    田野實優「幻燈胡蝶譚」 5期生

  • 田中李奈「MAZE」

    田中李奈「MAZE」 5期生

  • デラオ「SPIRIT」

    デラオ「SPIRIT」 6期生

  • 斎藤亘「BEYOND!」

    斎藤亘「BEYOND!」 6期生

  • 山浦サク「幸せ日和ボクとキミ」

    山浦サク「幸せ日和ボクとキミ」 6期生

  • 染谷深月「今夜は八津崎フルコース」

    染谷深月「今夜は八津崎フルコース」 6期生

学生の声

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©山浦サク

課題の締切から学んだデビュー作
マンガ専攻6期生/山浦サク〈長野県・創造学園高等学校出身〉

高校時代からプロを目標に描き続け、1年次には出版社の担当編集さんがついてくださいましたが、その後、自分を納得させられるものがなかなか描けず、悩みつつ2年次を迎えました。
専門の実習授業は、年4本の課題作品制作です。どう描くべきか迷ううちに最初の締切が来てしまい、落ち込みました。身に染みたのは、期限内に完成した分だけが実力だ、ということです。以後、全部をうまくやろう、という意識を捨て、力を何に注ぐか、1本ずつ考えました。せっかく人目に触れるのだから、主人公だけはちゃんと描こう。自分ならこうする、と思うことを素直に描こう。そうして試していった4課題目の作品が商業誌の佳作をいただき、デビュー作になりました。
いよいよ3年生。在学中に連載を取った先輩たちに続くよう、制作に励んでいきます。

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©山浦サク/講談社