工芸デザイン専攻

概 要

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●衣・食・住を創る。楽しむ。今、文星芸術大学で学ぶ工芸デザインとは?

工芸デザインには、染織テキスタイルコースと陶芸・ガラスコースがあり、伝統的な手仕事の技法で生活雑貨から、建築空間の一部まで様々なデザインで展開する楽しさを学びます。私たちのくらし、衣食住を創るものを様々な視点で学び、より豊かなものづくりをめざします。

●4つの布を学ぶ【染織テキスタイルコース】

日本の伝統的な染織から現代的なテキスタイルまで、私たちは布に囲まれてくらしています。染織テキスタイルコースでは多種多様な布を自分で創るための技法を習得することができます。素材/技法・技術/表現のバランスをとりながら、布の4つの在り方である(1)ファッションする布(2)インテリアする布(3)空間演出する布(4)装飾する布について学びます。
 機械による大量生産では得られない、手仕事による染織品や造形作品とは何かという問いかけを常に意識しながら、生き生きとした布の可能性を追求し制作ができるよう、一人一人の能力やし好に応じて指導していきます。

●陶・磁・ガラス・釉・土はみんな一緒…地球のDNA【陶芸・ガラスコース】

私たちに、とても身近な『土』。だれでもたやすく扱えるこの素材だからこそ、優れた作品を創り出すにはたくさんの知識と技術が必要です。また、“陶”の世界以外のさまざまな芸術に触れることによって、幅広い感性に支えられた新しい発想が生まれます。創作の幅を広げるためにも、陶芸設備の窯でできるガラス技法も習得させます。ガラス・釉・土と焼成技術と、幅広く制作技術を活用できることをめざします。産学共同研究としてリサイクルガラスの取り組みも行っています。科学的な思考で効率よく技術を学びながら、多様な芸術性と独創性を身に付けることができるのが、大学で陶芸を学ぶ最大のメリットです。
 陶芸・ガラスコースがめざすのは、幅広い知識、専門的な技術、柔軟なセンスやアイディアを身に付けた造形作家を育てることなのです。

カリキュラム

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● 1 年次

素材基礎研究を通して、素材を知り、実際に触れて、基礎的な技法を学び、制作をし、その魅力を肌で感じる。
共通基礎では自分へのスキルアップのために観察力、描写力、構成力をしっかりと身に付け、更に自分の表現を人々に伝える手段として、プレゼン能力を高めるために、一年間の作品をまとめて発表する。またこれを活かし、学外での発表・展示にも挑戦していく。

● 2 年次

工芸の歴史を学び、その幅広い世界について知識を深める。 加えてグラフィックツールを用いた課題ではPCスキルを、共同制作の課題では対外的なイベントへ参加し、人と関わりながら作品をまとめ上げていく時のポイントを学ぶ事でコミュニケーションスキルを習得する。
視野を広げるために、一年を通して様々な分野の展示・見本市を見学する。
また、3年次に選択する専門コースの基礎を学ぶ。

● 3 年次

2年次までに身につけた知識をもとに理論的な展開を学ぶ。「染」「織」「陶」「ガラス」等、より専門的な技法を修得し、自らの作品制作に取り組む。そして、見る人に驚きと感動と少しの羨ましさを与えるために作品をどのように育てるかを学ぶ。また直接産地へ行き、工芸の地場産業に携わる職人や企業の“生の声・空気”に触れる学外演習も行う。

● 4 年次

将来の可能性を見据えた取り組みとして卒業制作に挑戦する。発想から制作までの問題点を見つけ、分析しながら解決できる力を身に付ける。より積極的に公募展・グループ展へ参加し、卒業制作展に対する経験値を上げる。

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授業の一例

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次世代型の陶芸作家育成!

陶芸は世界共通。人としての知性、知恵、そして感性...プラス...素材への関心、知識、などを共に学ぶことで、グローバル化していく時代性、世界同時連鎖型現代社会の中で、総合的に問題点を分析し、共に考えながら新しい道を創っていく仲間になろう! 次世代に伝え続ける精神と技を共に求め続けよう!「日々努力することが、より高い次元への第一歩」一人一人の感性を磨き、物事を観察分析し、そこから新たな発見をしていく力を身に付けることは非常に大切なこと。しかし、最も大事なことは日々の研鑽を怠らないことです。可能性を引き出すには、少人数制のマンツーマンの指導がもっとも適しています。「社会の中での芸術の役割を考えよう!」特別支援学校との共同研究、産地との協同作業を進めることも大事な使命です。社会参加型学習の積極的な導入は、学んだ基礎を応用・活用する機会を得ることが目的ですが、現場で対応する際の機微をつかむことも期待します。自分だけの世界にとどまることなく、積極的なかかわりを持つことで、社会のニーズを知り、発想の柔軟性、制作姿勢、方向性を探求することができるようになります。

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  • 作品

  • 渡部真由美「大好きなヒトたち。」

    渡部真由美「大好きなヒトたち。」 4期生 ニードルワーク/水溶性繊維、ミシン刺繍糸、プリント地、チュール、ヘンプ糸 230×245㎝

  • 青柳奈緒美「私とサカナと仲間たち」

    青柳奈緒美「私とサカナと仲間たち」 6期生 二重織/テグス、アクリルシート、塩ビシート、プラ板 300×240㎝

  • 高橋亜由美「クローブ」

    加藤諒子「La sposa dell'anima」 7期生 本友禅染、捺染/絹、酸性染料、顔料 170×160×160㎝

  • 君島杏奈「私の宇宙星雲」

    君島杏奈「私の宇宙星雲」 10期生 蝋染/絹、酸性染料 170×135×38㎝

  • 関根星来 「角ぐむ」

    関根星来 「角ぐむ」 10期生 卒業制作最優秀賞 ガラス/パート・ド・ヴェール 55×35×45㎝

  • 野村拓矢 「青白磁影青幾何学紋皿」

    野村拓矢 「青白磁影青幾何学紋皿」 10期生 卒業制作優秀賞 磁土/ろくろ 50×50×5㎝

  • 高野邦子 「虚実皮膜」

    高野邦子 「虚実皮膜」 9期生 陶土/ろくろ 8×8×9.5㎝

  • 山﨑有美 「ザキケのリュック」

    山﨑有美 「ザキケのリュック」 9期生 第65回栃木県芸術祭奨励賞 陶土/ハンドビルド 26×37××47㎝

学生の声

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自然の汁を薫し嘗める
前川瑞穂(9期生)

「作る」と言う以前に、「つくる」とは何なのか...。土壌に触れ、植物を知ることで改めて、言う言葉の根底を探っていきます。観て、触って、嗅いで、煮て、染めて...。「自然の汁を薫し嘗める」この経験こそが、後の技法、おのおのの制作に際しての「いきる」なのだと感じます。 染めは友禅から始まり、スクリーン捺染によるプリント、型染め、絞り染め、臈纈染め。織りでは羊毛に親しみ、道具作りから糸作り、藍染めから絣織り、平織り、綾織りと、工夫と創作に根ざした授業に取り組みます。 授業を通してさらに広く、研究模索していくことが可能であり、時代や感性を自由に行き来できるこの学風は、私たちの思想を耕し、葉脈をつくる手段に富んでいます。

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手の感覚を生かして形を作る
宮内優希(9期生)

自分は、電動ろくろで湯呑みや茶碗といった小さい物や、皿や花瓶などを作っています。気に入っている技法は手びねりという技法で、手の感覚を生かして形を作っていくことに興味を持っています。現在、大学では大皿や壺を制作していますが、時には動物の彫刻や自分の手足をモデルにしたオブジェの制作も行っています。また、土だけではなく、ガラス専門の先生を招いてガラス工芸の講義も行われます。そもそも陶芸をやるようになったきっかけは、幼稚園のころからずっと油粘土が好きで、大人になっても好きな粘土細工が続けられたらと思ったからです。中学では美術部、高校では陶芸部に所属しました。そして今、文星芸術大学で陶芸を学んでいるわけです。彫刻も仏像を調べながら制作を行い、2009年の北斗祭では仁王像阿行を展示することができました。今の目標としては片割れの吽行の像を完成させ、2010年の北斗祭では2体が並んで展示できるよう努力していくこと、そして、より使いやすい器、より迫力のあるオブジェが作れるよう心掛けていくことです。