芸術理論専攻

概 要

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●芸術を読み解き、未来に伝える人材を育てる

喜び、悲しみ、祈り、願い、人はその歴史とともに芸術を生み出してきました。ときに人を励まし、ときになぐさめ、生きる力への大きなエネルギーとなる、人類の英知の所産、芸術。さらにこの現代社会において、放送・出版などあらゆるマス・メディアにおいても、視覚情報としての芸術は私たちの身近に満ち溢れています。
本専攻では、このような芸術の持つ力を読み解き、未来へと伝える人材、また、社会と芸術をつなぎ、架け橋となる人材を育成します。

●学びの特色

本専攻では、日本・西洋・東洋など、さまざまな地域の美術の歴史、デザインや映像、色彩学、マンガなど多岐にわたる分野の美術、そして美学など、芸術文化全般について幅広く学びます。
さらに、特徴として、隔年で、京都・奈良の「古美術研修」、また「ヨーロッパ美術研修」が開講されます。また、併設の上野記念館においては「博物館学芸員実習」はもちろん、1年次の「美術基礎演習」、2年次の「美術論演習」「美術資料調査論」そのほかの授業で、資料調査の方法、資料の取り扱いなど、芸術の現場における実地を、早い時期から学び、体験することができます。本学では本専攻を含む全専攻で、博物館・美術館の学芸員資格や、中学・高校の美術科教員免許を取得できます。

カリキュラム

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● 1 年次

「共通基礎カリキュラム」で、日本画、油画、彫刻、デザイン、CGアニメーション、工芸デザインなど、他専攻の実技科目を体験し、芸術作品の制作面への理解を深めます。講義科目では、美学や美術史などについての、基礎的な知識や能力を養います。

● 2 年次

隔年で開講される、奈良や京都で日本の文化遺産に触れる「古美術研修」や、イタリアやフランスを中心とした「ヨーロッパ美術研修」、月1度の集中講義「アートハンティング」などの専門教育科目を通して、美術館・博物館などを訪れ、ホンモノを「見る」経験を積みます。芸術の持つ力にふれ、美の本質を見極める目を養います。

● 3 年次

興味を持った分野のゼミナールに所属、作品や作家などについての文献や論文などを収集し、高度な能力を養います。教職や博物館学芸員資格に関わる科目、また、情報処理演習など学芸員業務のみならず、実社会で役立つ科目も履修することができます。

● 4 年次

いよいよ、4年間の学問の集大成となる、卒業論文を執筆します。指導教授のもと、研究対象の設定、文献資料の収集や調査を行ない、研究史をふまえて、自分の見解を論文として提示します。さらに高度な能力を身につけるため、大学院に進学する場合もあります。

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授業の一例

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「アートハンティング」で<芸術を見る目>を養う

「アートハンティング」は、年に7回、美術館・博物館をめぐる集中講義です。毎年5月から翌年1月にかけての月1回、第2土曜日に、栃木をはじめとして、埼玉・群馬・茨城といった隣接県を訪れます。さまざまな分野の芸術作品を「見て・感じて・記録をとる習慣」をつけるもので、実際の作品を見るという経験をつみ、<芸術を意識的に見るスキル>を育成することを目標にしています。展示担当のキュレーターやあるいは作家に、特別にギャラリートークをお願いし、作品への理解も一段と深められます。
授業なので入館料もかからず、基本的に交通手段として学バスを利用するので、移動の手間や交通費も必要ありません。本専攻だけでなく全専攻の学生が履修できます。本学学生の皆さんには、多くの作品と出会い、自分の可能性をひろげて、大いに研究や製作の糧にしていただきたいと思います。

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  • 作品

  • 「額縁の世界―西洋近代絵画に取り付ける額縁をめぐって―」小島信子

    卒業論文「額縁の世界―西洋近代絵画に取り付ける額縁をめぐって―」小島信子/5期生

  • 「ギュスターヴ・モローの描いた女性像―サロメを中心に―」小野崎光子

    卒業論文「ギュスターヴ・モローの描いた女性像―サロメを中心に―」小野崎光子/6期生

  • 「狩野梅春貞信―宇都宮と江戸の狭間に生きた絵師―」西谷眸

    卒業論文「狩野梅春貞信―宇都宮と江戸の狭間に生きた絵師―」西谷眸/7期生

  • 「アウトサイダー・アート―その可能性―」秋山里英

    卒業論文「アウトサイダー・アート―その可能性―」秋山里英/9期生

  • 「ひとり歩きする評論―神話化されたモナ・リザと流布する評論について―」船橋佑大

    卒業論文「ひとり歩きする評論―神話化されたモナ・リザと流布する評論について―」船橋佑大/10期生

学生の声

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芸術理論専攻 2年 椎名摩耶

私はもともと油絵を描いていたのですが、勉強していくうちに西洋美術の絵画史に関心を持つようになり、芸術理論専攻を選びました。
好奇心さえあればいろんな視点から芸術について学ぶことのできる選択の幅の広い専攻です。きっかけは絵画史でしたが、講義や実際に美術館へ足を運んで実物を見ることで刺激を受け、今はデザインや現代美術にも興味を持っています。
2年次に履修した美術論演習では、論文を読み解きながら不明瞭な部分を自分で掘り下げてゆき、文章やプレゼンテーションで発表するということをやりました。
興味があることを調べたり発表するスキルは美術に限らず今後あらゆる分野で役に立つことだと思うので、その技術を学んだことで得たものは大きいと感じています。